課題
私たちのビジネスにおいて把握された具体的な課題に基づき、スタートアップ企業をグローバル規模でスクリーニングし、最適なソリューションを選定評価します。
Push型からPull型へ
貨物追跡トラッキング
ロジスティクス部門の共通課題の一つとして、貨物の追跡管理が挙げられます。グローバルサプライチェーンにおいては、陸上輸送、航空輸送、海上輸送が併用され、さまざまな関係者が連携して物事にあたっています。DBシェンカーもA地点からB地点に貨物を運ぶ部門、コントラクトロジスティクス事業に携わっている部署のように、部門が異なれど、貨物を適切に追跡し、顧客のために品質を向上させる課題はまったく同じです。それぞれの事業部門はリアルタイム追跡の必要性有無など、異なる要件を持っています。そのため私たちはサイト内のロケーション追跡から拠点間・エリア間の追跡に至る、グローバルサプライチェーン全体を強化する貨物追跡管理ソリューションを求めています。
私たちは現場における貨物追跡から、事業部門をまたいだ貨物追跡まで、さまざまなケースに対応したソリューションを探しています。今すぐに活用可能なソリューションが望ましいですが、ソリューションを実地テストするためのパートナーとなることも可能です。
デジタル・トレーニング
DBシェンカーにおける成功への重要な要素の一つは社員を教育し、社員とともに成長することです。そのため私たちはロジスティクス業界用に作られたデジタル・トレーニング・ソリューションを必要としています。現時点であげられるユースケースの一つはマニュアルトレーニングです。マニュアルトレーニングとそれに頼ったオンボーディングは時間がかかり、若い世代にとっては時代遅れな代物といえます。もう一つは現在のプロセスをデジタル化することで可視化し、社員研修や新人教育に当てることです。
私たちは既存のシステムに実装可能な、すぐに活用できるソリューションを求めています。
位置ソリューション
貨物をトラックで正しい配送先に、時間通りに届けるためには、配送先の住所を特定する必要があります。正確な住所が明記されていなかったり、住所形式が異なったりすると、データの不備による手作業が発生します。
フォーマットによって住所表記の形式が異なっていても、正確な地理位置に置き換えることができるソリューションを求めています。
課題解決への取組方法
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Push型アプローチは、スタートアップソリューションを組織内に押し込むことを意味し、スタートアップ企業のマネジメントチームが明確な技術進歩、コスト削減や新たな収益を生み出す可能性を見出し、事業部門や機能部門と連携しながら、そのソリューションが組織の価値向上に貢献できるユースケースを確立させます。新たなソリューションを導入することにより、既存の企業が新しい技術を採用するのに時間がかかりすぎ、競争力を維持できないというイノベーターのジレンマを緩和することができます。Push型アプローチのもう一つの利点は、先行利益や競争上の優位性を獲得することと、他の企業に対してデファクトスタンダードを設定し、その分野におけるリーダーとしてのポジションを確立できることである。
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スタートアップ企業とのコラボレーションが成熟し、進化することに伴い、新たなインパクトを生み出し、スタートアップソリューションを拡大させるための方法の一つは、Pull型アプローチを採用することです。Pull型アプローチではバリューチェーンを自動化またはデジタル化することによって活用できるユースケースを特定するため、事業部門や機能部門における課題を徹底的に評価します。当社担当のNiklas Weishauptの言葉を借りるならば、「製品やプロセスを真に理解しようとするなら、常に現場に携わる必要がある」ということになります。明確なユースケースを確認し、グローバルビジネスの観点からソリューションがもたらす潜在的なインパクトを推し量ったなら、私たち(あるいは私たちのパートナー)はこれらの課題に対処できるスタートアップソリューションをマーケットで探し、最良の判断を行うためにベンチマーク評価を行います。
Pull型アプローチによって、私たちは物事に優先順位をつけ、最もインパクトをもたらす分野にリソースを集中することができます。スタートアップソリューションが課題解決に完璧に当てはまれば、事業部門や機能部門からのサポートやコミットメントも得られ、ソリューションのパイロットテストを行ったり、ソリューションの対象規模を拡大したり、成長への道を推し進めることがはるかに容易となります。